スキンダイビングは、今では馴染みのあるマリンスポーツですが、「フリーダイビング」と聞くとどんなイメージを持ちますか?
フリーダイビングとスキンダイビングは、どちらも使用する器材はマスク・シュノーケル・フィン(ウェットスーツ、ウエイト)のみで、タンク(シリンダー)を使用しないことが共通しています。使用する器材が同じなため、同じように思えるフリーダイビングとスキンダイビングですが、その目的や方法には大きな違いがあります。
一体なにが違うの?と思う人は多いのではないでしょうか。
今回は、フリーダイビングとスキンダイビングの違いについて、詳しく解説していきますね!
それでは、一緒にみていきましょう。
この記事を書いたプロフェッショナル
- PADIダイビングインストラクター
- 看護師
- 潜水士
結論:水中での目的や方法が違うよ!
最初にお伝えした通り、フリーダイビングとスキンダイビングの違いは、目的や方法にあります。
- フリーダイビングの目的
フリーダイビングは競技であり、自分の限界に挑戦すること - スキンダイビングの目的
スキンダイビングはレジャーであり、海の中を楽しむこと
フリーダイビングでは特別な技術や知識が必要ですが、スキンダイビングでは基本的な器材と泳ぎ方ができれば、簡単に楽しむことができます。どちらも水中の世界を体験する素晴らしいマリンスポーツですが、目的や方法が大きく異なるため、自分の好みや目的に合わせて選ぶことが大切です。
フリーダイビングとスキンダイビング、どちらに興味がありますか?違いを理解すると、自分のニーズが見えてくると思いますよ!
では、フリーダイビングとスキンダイビングの具体的な内容をみていきましょう!
フリーダイビングとは?
フリーダイビングは、自分の限界に挑戦する競技性の高いスポーツです。トレーニングと競技の面から見ると、フリーダイビングには5つの分野があります。
5つの分野とは?
水面で息を止めていられる時間を競う(アプネアとは無呼吸状態を意味します)
水平に泳げる距離を競う(フィンありとフィンなしで実施されます)。
ウエイトを変えずにロープ(バーティカルライン)沿いに潜降・浮上をし、深度を競います
ロープ(バーティカルライン)をつかみながら潜降・浮上をし、深度を競います
フィンを使わずに泳ぎながら潜り、同じように泳ぎながら戻ってきます。
フリーダイビングでは、呼吸法や耳抜き、泳ぎ方などのスキルも、ひとつずつ丁寧に学びます。メンタルコントロールや集中力も必要とされます。また、フリーダイビングは、自分の限界に挑戦するだけでなく、水中の静寂さを楽しむことができる魅力的なスポーツでもあります。
スキンダイビングとは?
スキンダイビングは、海の中の生物を観察したり、水中を自由に泳ぐことを楽しむレジャーです。マスク、フィン、スノーケルの3点セットを装着して水中に潜ります。
スキンダイビングではどんなことができるの?
スキンダイビングでは、以下のようなことができます。
- 水中写真や動画を撮る
- 洞窟やトンネルなどの地形を探検する
- 魚やサンゴなどの生き物と触れ合う
- イルカやクジラなどの大型動物と泳ぐ
スキンダイビングでは、水中で長く楽しむために呼吸法や耳抜き、泳ぎ方などの基本的なスキルは学びますが、目的はレジャーの要素が強いことがわかると思います!
実際にフリーダイビング講習を受講してきたよ!
私ごとですが、先日お休みを利用してフリーダイビング講習を受けて、フリーダイバーライセンスを取得してきました。
講習がスタートすると、本当に「レジャー」という感覚はなく、「競技」ということが良くわかります。そして、自分のメンタルと向き合う!ということも、やってみると本当にその通りでした。スタティックアプネアは息止めをするだけですが、メンタルをコントロールするだけで、驚くほど息止めの時間が伸びました。それほど、メンタルが影響するということですね!
5つの分野を、ひとつずつクリアしていくのは、なかなか大変でした。自分の精神力と向きあい、乗り越えた達成感は大きかったです!
ちょっと海を楽しみたい!旅行先で気ままに海で遊びたい!といった人は、スキンダイビングから始めることが、おすすめですよ!
まとめ
フリーダイビングとスキンダイビングの違いは、おわかり頂けましたか?
繰り返しになりますが、フリーダイビングは競技性の高いスポーツ、スキンダイビングはレジャーとして楽しむスポーツです。
人それぞれの好みやニーズがあると思いますが、「マリンスポーツは初めて」、「やってみたいけど不安」といった人は、まずはレジャーとして楽しみながらスキンダイビングからやってみることが、おすすめです。楽しむことを優先して、気軽に挑戦してみましょう!