石垣島に来島する多くの観光客は、レストランやお店、ホテルが充実している市街地(離島ターミナル付近)に滞在しますが、石垣島には市街地以外にも魅力的な場所がたくさんあります。時間があれば、ぜひ他のエリアにも足を伸ばしてみてください。

今回は、その中でも特に青珊瑚のエリアとして知られる「白保」をご紹介します。

石垣島の白保地区とは?

白保は、石垣島の南東海岸に位置する小さなエリアです。市街地とは全く異なり、静かでのどかな風景が広がります。沖縄伝統の赤瓦の屋根やサンゴを積み上げて作った石垣があり、沖縄感たっぷりです。

白保の最大の魅力はなんといっても、世界最大級ともいわれるアオサンゴの群生!他の地域ではなかなか見られない種類も生息しているので、ぜひシュノーケリングを楽しんで頂きたいエリアです。また、この村は伝統文化も根強く残っています。タイミングが合えば、伝統行事や文化体験教室にも参加してみましょう。

石垣島・白保地区おすすめの遊び方

しらほサンゴ村を訪ねる

珊瑚の村として知られる白保の中で、特に重要な施設が「しらほサンゴ村」です。WWFサンゴ礁保護研究センターとして機能しており、珊瑚の生態や珊瑚を守る為の取り組みについて学ぶことができます。説明文と写真が記載されたパネルや海に関するたくさんの貴重な資料が展示されていてとても勉強になります。白保でシュノーケリングを楽しむ前に、ぜひ訪れて欲しい場所です。

日曜日にはここでマーケットが開かれます。地元の人による手作りのジャムやじーまみ豆腐、ハイビスカスのシロップなど、沖縄らしい食材が手に入ります。また沖縄名物のじゅーしーおにぎりやアーサー汁などの食事も格安で提供されているので、ここで朝ごはんを取るのもおすすめです。

10時頃に訪れると島唄ライブが見れることも!ここでの売上の一部は珊瑚保存の為に使われるので、買物するだけで環境保護に貢献することもできます。地元の人も集まる場所で、ローカルとの交流も楽しめるおすすめスポットです。

白保海岸でシュノーケリング

白保のハイライトはやはり、アオサンゴの群生地でのシュノーケリング!海の中を覗き込むと、どこまでも続く大きなアオサンゴはもちろん、巨大なハマサンゴやミドリイシ、そしてそこに住みつくニモやルリスズメダイなどのカラフルな熱帯魚たちもたくさん。ここではなんと300種類以上の生物が見れるというのだから驚きです。さらに、運がよければウミガメに出会えることも!

白保海岸ではセルフでのシュノーケリングは禁止されているので、マリンショップが開催しているツアーにご参加ください。海を知り尽くしたガイドがベストなポイントを選び、珊瑚についていろいろ説明してくれます。もちろんシュノーケルやフィンの使い方も丁寧に説明してくれるので、泳ぎがあまり得意ではない人でも安心です。それでも海には入りたくないという方や小さなお子様連れの方は、グラスボートからの鑑賞もおすすめです。季節を問わず、服を着たまま大迫力の水中世界を楽しめます。

沖縄の伝統文化に触れる

白保に暮らす人たちは伝統文化をとても大切にしています。その様子は白保エリアの雰囲気からも感じ取れますが、伝統行事や祭りに参加するとより深く理解できるでしょう。「豊年祭」と「旧盆・獅子舞」は中でも有名で、このイベントを見るために県外からも観光客が訪れます。豊年祭は1年の恵みを神様に感謝して、翌年の豊作を祈る為の行事で、8月上旬頃に3日かけて行われます。旧盆・獅子舞は、旧暦のお盆にご先祖様をお迎えするために行われる行事で、夜の白保にドラが鳴り響き獅子が舞う、エキサイティングなイベントです。

白保ではシーサー作りや、織物体験、三線教室など、沖縄文化を体験できるアクティビティもあります。ぜひ、石垣島で最も沖縄らしい村で、沖縄らしい1日を過ごしてみてください。

石垣島・白保への交通アクセス

市街地から白保へのアクセスはとても簡単です!レンタカーがあれば、市街地から東に延びる道をまっすぐ、30分もかかりません。公共のバスも所要時間は30分程度です。帰りのバスも21時くらいまであるので、市街地から日帰りで遊びにくることも問題ありません。石垣空港はさらに近く、バスでたったの10分とアクセス抜群!これだけ便利なロケーションで、こんなに沖縄らしさを感じられる場所は白保だけかも知れません。

石垣島・白保のまとめ

珊瑚と共に生きる素敵なエリア、白保。とても小さなエリアながら、さまざまな形で沖縄文化を感じられるすばらしい場所です。特に白保海岸でのアオサンゴの観察は絶対に外せないアクティビティです。海で遊び疲れたら、ローカルなカフェでトロピカルジュースをいただいたり、沖縄感たっぷりのフクギ並木を散策したりして、ゆっくりとした時間を過ごしてください。伝統文化を大切にしている場所だからこそ、ローカルのルールやマナーをしっかり守って観光を楽しみましょう。