スキンダイビングは誰でも気軽に挑戦できるマリンスポーツですが、どれくらい息を止めて潜ることができますか?好きな生物がいたとき、写真や動画を撮りたいとき「もっと長く潜れたらな」と思ったことはないですか?

スキンダイビングを始めて少し慣れてきた頃に出てくる悩み、それは潜れるようにはなったけど息が続かない」ではないでしょうか。

そんな悩みを解決するために、この記事ではスキンダイビングの息止めのコツをご紹介します。コツをつかみ、息止めの時間を少しずつ伸ばしていきましょう。水中にいる時間が長くなることで楽しさが倍増すること間違いなしです!

山﨑光美

この記事を書いたプロフェッショナル

  • PADIダイビングインストラクター
  • 看護師
  • 潜水士
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結論:練習とコツをつかむことで息止め時間は長くなる!

もちろん個人差はありますが、練習とコツをつかむことで確実に息止め時間は長くなります。それには、明確な理由があります。息が続かない理由を考えたことがありますか?それは「苦しい」と感じるからですよね!では、なぜ苦しくなるのでしょう。

息止めで苦しくなる2つの理由

  1. 体内の酸素が減っていくこと
    人間の体には常に一定濃度の酸素が必要です。息止めをしている間は酸素を取り込むことができないので、潜行前に吸った酸素を消費するのみになります。酸素が不足することで、当然苦しくなります。
  2. 体内の二酸化炭素が増えていくこと
    二酸化炭素は、呼吸によって体外に排出されますが、息止めをしていると体内に溜まっていきます。溜まった二酸化炭素は、呼吸中枢を刺激して息を吐きたいという感覚を引き起こします。これは感覚であり、実際にはもっと息を止めていることができる状態です。

このように、理由が明確にあるため練習とコツをつかむことで息止めの時間を長くすることができます。

YUMA

苦しくなる理由を知っていると、冷静に対応できるよになってきますよ!体で覚えることも大切ですが、知識もしっかり持っておきましょう!

水中で息止めをするコツとは!

ここでは、3つの息止めのコツを紹介していきたいと思います。

1.息を吸う前に深呼吸をする

まず、息を吸う前に深呼吸をすることが大切です。深呼吸をすることで、肺の中の二酸化炭素を排出し、酸素をたくさん取り込むことができます。酸素は体にとって必要不可欠です。潜る前には肺の中の空気を入れ替えておくことが重要です。

深呼吸の方法とポイントは、

  1. 背筋を伸ばしてリラックスする
  2. 鼻からゆっくりと息を吸う
  3. お腹をふくらませて空気を貯める
  4. 口からゆっくりと息を吐く
  5. お腹をへこませて空気を出しきる

このようにして3回ほど深呼吸をします。最後に、肺がパンパンになるまで空気を吸い込みます。

2.体の動きをゆっくりにする

体の動きが速いと酸素消費量が増えるため息が続かなくなります。

体の動きをゆっくりにすることで酸素の消費スピードを抑えられ、息止め時間を長くすることができます。特に注意すべき動きは、潜りはじめとフィンキックです。潜行するときは動きが大きいこと、また潜行することに夢中になり力も入りやすくなるポイントです。正しいスキルを習得し、無駄な動きや力みを避けることが上達の近道です。

3.頭を空っぽにする

最後に、頭を空っぽにすることが大切です。

頭でいろいろ考えていると、思っている以上に脳が酸素を消費します。あまり関連がないように思うかもしれませんが、息止めの時間に影響します。頭を空っぽにするには、目を閉じると効果的です。目を閉じると視覚的な刺激が減り、脳の活動が落ち着き酸素消費量が減るためです。

また、ポジティブなことを考えるのも良いですよ。ポジティブなことを考えると体はリラックスできます。リラックスできると自然に酸素消費量は減るからです。

MIKI

こうしてみると、やることが沢山ですね。考えなくてもできるくらい体で覚えていきましょう!

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息止めの練習方法は?

スキンダイビングで息を長く止めるためには、二酸化炭素耐性をつけたり、腹式呼吸をマスターすることが効果的です。では、具体的にどのような練習をするのか、みていきましょう!

二酸化炭素耐性のつけ方

  1. 息をしっかり吸って息を止める
  2. 30秒から1分くらい息を我慢する
  3. 息を吐きたい、苦しいと感じたら吐いて深呼吸をする

これを日常の中で何度も繰り返すことで、二酸化炭素の耐性が少しずつ増えていきます。限界まで息を止める必要はありません。我慢しすぎると酸素欠乏によりブラックアウトの原因になるため余裕のある範囲で練習しましょう。

腹式呼吸の練習方法

  1. 背筋を伸ばして、鼻からゆっくり息を吸い込む
  2. このとき、おへその下に空気を貯めていくイメージでおなかをふくらませる
  3. 口からゆっくり息を吐き出す
  4. お腹をへこましながら、すべての空気を出しきるように、吸うときの倍くらいの時間をかけるつもりで吐く

息を吸ったときにお腹が膨らむことを意識してみてください。息を吸ったときに肩があがってしまっている場合は胸式呼吸になっています。肩が上がっていないか、お腹がしっかり膨らんでいるかを確認しながら腹式呼吸の感覚をマスターしましょう!

実際に水中で練習することが一番ですが、家でもで息止めの練習はできます。ぜひ、試してみて下さいね。

TERUMI

私は寝る前に息止めの練習をよくしていました。毎日続けることで、少しずつですが息どめの時間は確実に長くなりましたよ!

まとめ

今回は、スキンダイビングの息止めのコツと息どめの練習方法を、ご紹介しました。実際に水中で練習するのが一番効果的ですが、ぜひ家でもできる練習を有効活用してみてくださいね!

スキンダイビングは、息を長く止めることで水中の美しさや楽しさをより感じることができます。はじめは息を長く止めることは難しいですが、練習すれば必ず上達します。地道な練習が楽しみの幅を広げてくれますよ!
また、上達には正しい知識、スキルを習得することが大切です。

きちんとした知識やスキルを学びたい方は、PADIアドヴァンスド・スノーケラー (スキン・ダイバー) コースを受講することもおすすめです。

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