PADI IDCの知識開発プレゼンテーションとは?実際の流れとポイント

PADIインストラクターを目指す方のなかには、
「人前で話すのが得意ではない」
「学科講習をうまく進められるか不安」
「知識開発プレゼンテーションでは、何をするの?」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
PADIインストラクター開発コース(IDC)では、海でダイビングスキルを教えるだけでなく、ダイビングに必要な知識を分かりやすく伝える練習も行います。
そのトレーニングのひとつが「知識開発プレゼンテーション」です。
この記事では、MOANAダイビングカレッジ石垣島で実際に行っているIDCの様子を交えながら、知識開発プレゼンテーションの目的や流れ、上達するためのポイントをご紹介します。
この記事を書いた人
松谷勇馬
MOANAダイビングカレッジ石垣島 代表
松谷勇馬 PADI Course DirectorPADI Course Directorの松谷です。石垣島でPADIインストラクター開発コースを開催し、主にインストラクター育成を担当しています。
PADI IDCの知識開発プレゼンテーションとは?


知識開発プレゼンテーションは、ダイビングに関する知識を、生徒ダイバーに分かりやすく伝えるためのトレーニングです。
これまで受講してきたダイビング講習では、自分が「教わる側」だったと思います。
しかし、インストラクターになると、自分が理解しているだけでは十分ではありません。生徒ダイバーの疑問や間違いに対して、根拠を示しながら、相手が納得できるように説明する力が必要になります。
そのためIDCでは、与えられた課題についてプレゼンテーションを組み立て、実際の講習を想定して発表する練習を行います。



IDCもIEも「この問題を生徒が間違えた」と仮定してプレゼンを作成していきます。
知識開発プレゼンテーションの目的
知識開発プレゼンテーションでは、主に次のような力を身につけていきます。
・問題の正しい答えと、その根拠を分かりやすく説明する
・学んだ知識が、実際のダイビングでどのように役立つのかを伝える
・生徒ダイバーの経験や目的に合わせて話を組み立てる
・関連する継続教育やダイビング器材などを、必要に応じて紹介する
・限られた時間のなかで、要点を整理して伝える
単に問題の答えを説明するだけではなく、「なぜこの知識が必要なのか」「実際のダイビングとどうつながるのか」まで伝えることが大切です。
知識開発プレゼンテーションの実際の流れ
IDCでは、いきなり何もない状態からプレゼンテーションを作るわけではありません。
プレゼンテーション計画表と知識開発評価表を活用しながら、基本となる形を順番に作っていきます。
1.プレゼンテーションの課題を確認する
まずは、課題として与えられている問題を確認します。
正しい答えだけでなく、その答えを裏づける情報や、生徒ダイバーが間違えやすいポイントも整理します。
2.プレゼンテーションの構成を作る
次に、プレゼンテーション計画表を使いながら、話す内容を組み立てます。基本的には計画表に当てはめながら作成すれば、綺麗に仕上がるようになってます。
つかみの部分であるコンタクトを作成するのに苦労しますが、基本の形を理解すると、少しずつスピードも早くなります。
3.実際に発表する
作成した計画をもとに、ほかの候補生やコースディレクターの前で発表します。
最初は緊張して当然です。
途中で言葉に詰まったり、予定していた内容を忘れたりすることもありますが、それも大切な練習のひとつです。
4.フィードバックを受けて改善する
発表後は、良かった点と改善できる点を確認します。一度で完璧なプレゼンテーションを作ることが目的ではありません。
計画、発表、フィードバック、改善という流れを繰り返しながら、自分らしく分かりやすく伝える方法を身につけていきます。
人前で話すのが苦手でも大丈夫?


知識開発プレゼンテーションに不安を感じる方の多くが、「人前で話すのが苦手」とおっしゃいます。
しかし、最初から話すことが得意である必要はありません。
大切なのは、PADIのシステムを活用し、伝える内容を整理し、基本の流れに沿って練習することです。
MOANAのIDCでは、候補生一人ひとりの発表を確認しながら、計画表通りに進行しているか?や、伝え方を細かくフィードバックします。少人数制のため、分からない部分をそのままにせず、繰り返し練習できることも特徴です。
IDCが進むにつれて、最初は緊張していた方も少しずつ発表に慣れ、自分の言葉で説明できるようになっていきます。
分かりやすいプレゼンテーションを作るポイント
知識開発評価表を活用する
評価表には「これを話せているか?」が記載されており、全てクリアすれば満点が取れるようになってます。
自分のオリジナルで組み立てるのではなく、評価表を意識しつつ計画表に落とし込むとより良いプレゼンが作成できます。
実際のダイビングと結びつける
知識だけを一方的に説明するのではなく、実際のダイビングで起こり得る場面や、自分の経験を交えながら伝えることも効果的です。
生徒ダイバーが自分のこととしてイメージできると、学んだ内容の必要性が伝わりやすくなります。
情報を詰め込みすぎない
伝えたいことを増やしすぎると、本当に大切なポイントが分かりにくくなってしまいます。
課題の中心となる内容を明確にし、限られた時間のなかで簡潔に伝えることが大切です。
相手に合わせて伝える
同じ内容でも、認定レベルによって伝わりやすい説明は異なります。おすすめする継続教育や器材も変わってきますよね。
相手がどのようなダイバーなのかを考えながら、言葉や具体例を選ぶことも、インストラクターに必要な力です。
知識開発プレゼンテーションは現場でも役立つ
知識開発プレゼンテーションは、インストラクター試験のためだけに行うものではありません。
インストラクターとして活動を始めると、学科講習はもちろん、海へ入る前のブリーフィングや、講習後の振り返りなど、さまざまな場面で「分かりやすく伝える力」が求められます。
IDCで身につけたプレゼンテーションの考え方は、認定後に実際の生徒ダイバーを担当するときにも役立ちます。
IEに合格することだけを目的にするのではなく、現場で安心して講習を担当できるインストラクターになることが、このトレーニングの大切な目的です。
まとめ|繰り返し練習すれば、少しずつ身につきます
初めての知識開発プレゼンテーションでは、誰でも緊張したり、構成づくりに悩んだりします。
しかし、基本の形を学び、発表とフィードバックを繰り返すことで、伝える力は少しずつ身についていきます。
MOANAダイビングカレッジ石垣島では、PADIコースディレクターが候補生一人ひとりの課題を確認しながら、少人数制でIDCを進めています。
「人前で話すことに自信がない」
「自分にもインストラクター講習ができるか不安」
という方も、まずはお気軽にご相談ください。
