ダイビングインストラクターになるための費用と日数は?現役Course Directorが解説

ダイビングインストラクターになるには、いくら必要なのか。
資格を取得するまでに、どのくらいの日数がかかるのか。
必要な費用と期間は、現在持っている資格や経験本数によって大きく変わります。
すでにダイブマスターでIDCの受講条件を満たしている方と、ダイビング未経験から目指す方では、必要な費用も期間も大きく異なります。
この記事では、PADI Course Directorとしてインストラクター育成に携わる立場から、ダイビングインストラクターになるための費用と日数を分かりやすく解説します。
この記事を書いた人
松谷勇馬
MOANAダイビングカレッジ石垣島 オーナー
松谷勇馬 PADI Course DirectorPADI Course Directorの松谷です。石垣島でPADIインストラクター開発コースを開催し、インストラクターの育成を担当しています。
ダイビングインストラクターになるための費用と日数
まずは、現在の状況ごとの目安を見てみましょう。
| 現在の状況 | 費用の目安 | 日数・期間の目安 |
|---|---|---|
| ダイブマスターから目指す場合 | 約55万〜60万円 | IDC・IEを合わせて約9〜12日間 |
| ダイビング未経験から目指す場合 | 約150万円〜 | 最短でも約6か月以上 |
未経験から目指す場合は、資格講習を受ける日数だけでなく、必要な経験本数(100本)を積むための期間と費用も必要です。
仕事や生活と両立しながら進める場合は、1年以上かけて目指す方も多くいます。



費用と日数は、現在の資格や経験本数によって大きく変わります。まずは、自分がどの段階にいるのかを整理することが大切です。
ダイブマスターからインストラクターになる費用の内訳
すでにPADIダイブマスターを取得し、IDCやIEの参加条件を満たしている方には、主に次の費用が必要です。
- IDC講習費
- IDC eラーニング・教材費
- EFRインストラクター関連費用
- IE受験料
- IDC登録費用
- 必要に応じた補講・事前準備費用
スクールによって、IDC講習費に含まれている内容は異なりますが、どこも似たような費用感になります。
表示されている講習費だけで比較すると、申し込み後に教材費、IE受験料、申請費用などが追加されることがあります。必ず必要となる総額を確認しましょう。
交通費や宿泊費も確認する
お住まいが本州で、沖縄のスクールでIDCを受講する場合は、講習費以外にも次の費用がかかります。
- 航空券や交通費
- 宿泊費
- 滞在中の食費
- 必要に応じてレンタカー代
リゾート地で受講する場合は、IDCとIEを合わせた滞在日数を確認し、交通費や宿泊費まで含めて比較することが大切です。
未経験からインストラクターになる費用
ダイビング未経験の方は、最初からIDCを受講することはできません。
一般的には、次の順番で資格を取得していきます。
- オープンウォーターダイバー
- アドバンスド・オープンウォーターダイバー
- EFR+レスキューダイバー
- ダイブマスター
- IDC(インストラクター開発コース)
- IE(インストラクター試験)
- インストラクター認定
資格講習だけを合計すると、約90万〜100万円前後が目安になります。
しかし、IE受験資格に経験本数100本以上という決まりがあるため、実際には資格講習費だけでは足りません。FUNダイビングやトレーニングを通して経験本数を積み上げる必要があります。
経験本数を増やす費用が必要
先述のとおり未経験から順番に講習を受けても、インストラクター試験に必要な経験本数には届きません。
そのため、講習の間にFUNダイビングやセルフダイビングを行い、経験本数を増やします。
この費用は、潜る地域や方法によって大きく変わります。
毎回ショップのボートダイビングに参加する場合FUNダイビングは費用が高くなりやすいです。ビーチダイビングやセルフダイビングを取り入れると抑えやすくなりますが、当店のように本数積み上げのための価格設定をしているスクールもあります。
ただし、費用を抑えるためだけに経験本数を増やすのではなく、安全に判断して潜れる力を身につけることが重要です。



インストラクターを目指すうえで大切なのは、本数の数字だけではありません。さまざまな環境で潜り、経験を積んでおくことも大切です。
未経験からインストラクターになるまでの日数
次に、未経験からインストラクターになるパターンを見てみましょう。講習日数だけを合計すると、次のようなイメージです。
| コース | 日数の目安 |
|---|---|
| オープンウォーターダイバー | 最短2〜3日 |
| アドバンスド・オープンウォーターダイバー | 最短2日 |
| レスキューダイバー・EFR | 最短3日程度 |
| ダイブマスター | 7日以上 |
| IDC | 7〜10日程度 |
| IE | 2日間 |
このほかに、経験本数を増やすためのダイビング日数が必要です。
また、未経験からインストラクター試験を受けるまでには、最初のダイバー認定から6ヶ月以上経過しないと受講資格を得る事ができません。
そのため、すべての講習を連続して受講しても、数週間でインストラクターになることはできません。
最短でも約6か月以上を見込み、仕事や生活と両立しながら進める場合は、1年前後の計画を立てると現実的です。
費用を抑える方法はある?
費用を抑える方法はいくつかあります。
・早い段階でプロを目指す計画を立てる
・プロコースのパッケージを利用する
・経験本数を計画的に増やす
・長期滞在時の宿泊費を確認する
・分割払いが可能か確認する
ただし、価格の安さだけでスクールを選ぶのはおすすめしません。インストラクターは、お客様の安全を預かる資格です。試験に合格することだけでなく、インストラクターとして現場に立てる力を身につけられる環境かどうかも確認しましょう。
IDCスクールを選ぶときに確認したいこと
IDCの料金を比較するときは、次の点を確認しておくと安心です。
・表示料金に何が含まれているか
・教材費は含まれているか
・IE受験料は別途か
・EFRインストラクター費用は含まれているか
・補講費用はかかるか
・宿泊や送迎のサポートはあるか
・少人数で指導を受けられるか
・Course Directorから直接指導を受けられるか
・IE合格後のサポートがあるか
料金が安く見えても、必要な費用が別になっている場合があります。
必ず、インストラクター認定までに必要となる総額で比較しましょう。
ダイビングインストラクターの費用と日数まとめ
ダイビングインストラクターになるために必要な費用と日数は、現在の資格や経験によって変わります。
| 現在の状況 | 費用の目安 | 日数・期間の目安 |
|---|---|---|
| ダイブマスターから目指す場合 | 約55万〜60万円 | IDC・IEを合わせて約9〜12日間 |
| ダイビング未経験から目指す場合 | 約150万円〜 | 最短でも約6か月以上 |
未経験から目指す場合は、資格講習費だけでなく、経験本数を増やすためのダイビング費用や、器材購入費、交通費、宿泊費も考えておく必要があります。
大きな金額と時間が必要に見えるかもしれません。
しかし、現在の資格や生活に合わせて、一つずつ段階を進めていけば、社会人の方でもインストラクターを目指すことは可能です。
ダイビングインストラクターを目指したい方へ
MOANAダイビングカレッジ石垣島では、PADIインストラクターを目指す方の相談を受け付けています。
まだIDCの受講を決めていない段階でも問題ありません。
現在の資格、経験本数、希望する取得時期を確認しながら、必要な費用とスケジュールを一緒に整理します。
