ダイビングを始めるにあたり、多くの方が不安を感じるのが「耳抜き」です。耳抜きが上手くできないと、水中で不快感や痛みを感じることがあり、ダイビングを楽しめなくなってしまいますよね。

私も最初は耳抜きが上手くできず、水中で不快感や痛みを感じることがあり不安を感じることもありました。しかし、耳抜きの方法をしっかり学ぶことで、スムーズな耳抜きができるようになりました。

そこで今回は、耳抜きが苦手な方でも簡単に実践できる耳抜き方法と、事前にできる練習方法を紹介します。ぜひ参考にして、ストレスのない快適なダイビングを楽しみましょう!

山崎光美

この記事を書いたプロフェッショナル
PADI IDCスタッフインストラクター/MOANAダイビングカレッジ石垣島 所属

7月29日生まれ。ダイビング歴13年以上。
以前は看護師として勤務していましたが、「海の仕事がしたい」という想いから石垣島へ移住。現在はPADI IDCスタッフインストラクターとして、初心者ダイバーの講習を中心に担当しています。初めての海に不安を感じる方にも安心してダイビングを楽しんでもらえるよう、丁寧でやさしい指導を心がけています。

女性インストラクターならではの目線で、リラックスした雰囲気の中、海の魅力をお伝えします。

ひとこと:
「海と島生活が大好きです。皆さんにも石垣の海の素晴らしさを届けたいです!」

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基本の耳抜き方法「バルサルバ法」をマスターしよう

耳抜きの最も一般的で簡単な方法が「バルサルバ法」です。鼻をつまみ、口を閉じて鼻から軽く息を吹き込む方法で、多くのダイバーがこの方法を使っています。

バルサルバ法のポイントは:

  • 強く息を吹き込みすぎないように注意すること。
  • ゆっくりと優しく、少しずつ空気を送り込む。

バルサルバ法以外の方法は?

バルサルバ法で耳抜きがうまくいかない場合、以下の方法を試してみましょう。

  • ツバを飲み込む方法(嚥下法):水中でつばを飲み込んで耳を抜く方法です。
  • アゴを動かす方法:口を大きく開けたり、アゴを左右に動かしたりすると耳管が開きやすくなります。

アゴを動かす方法は初心者の方にはあまりおすすめしません。口元を動かすことで不意に口に水が入ってしまうリスクがあるからです。初心者の方は、まずは嚥下法をやってみましょう。

バルサルバ法と嚥下法はどっちの方が耳抜きしやすいのかな?

耳抜きのしやすい方法は人それぞれです。大事なことは、自分に適した方法を知っておくことです!ちなみに、私は嚥下法ではできないのですが嚥下法じゃないとできない人もいらっしゃいます。

自分にとって適切な方法がわからない人は、焦らず落ち着いてこれらの方法を試してみてくださいね。

耳抜き成功のための事前練習法

耳抜きが苦手な人は、ダイビング前に限らず陸上での事前練習を日頃からしておくこともおすすめです。

  • 陸上での耳抜き練習:普段から鼻をつまみ、軽く息を送り込む練習をしましょう。通勤中やテレビを見ている時など日常生活で簡単に練習できます。
  • 耳管を開くストレッチ:首やアゴをゆっくりと動かすストレッチで耳管を開きやすくします。
  • 道具を使った練習:耳抜きの訓練をするための道具がいくつか販売されています。よく使われているのは「オトヴェント」というものです。耳抜きの練習をサポートしてくれます。Amazonなどでも購入できますよ!

どうしても耳抜きができないときは?

いろいろな方法を試しても、どうしても耳抜きができないときは耳鼻科専門医にも相談してみましょう。耳の病気や異常が原因で耳抜きができない場合もあるので、専門的な診断を受け適切な治療を受けることも大切です。

耳抜きをしやすくするためのコツ

耳抜きをスムーズにするためはポイントがあるのですが、まず耳抜きを困難にする原因を知っておきましょう。耳抜きを困難にする原因とは・・・

  • 先行スピードが早すぎる
  • 耳抜きをするタイミングが遅い
TERUMI

これは、現場経験からもはっきり言えることです。この2つを改善するだけで大抵は耳抜きがちゃんとできるようになりますよ!

では、どうしたらいいのか・・・

  1. 早めの(こまめな)耳抜きをする:痛みを感じてから耳抜きを行うのではなく、水面直下からこまめに耳抜きをする。タイミングがよくわからないという人は、痛みが出てこなければ適切なタイミングで抜けています。少しずつ自分の間隔を体で覚えていきましょう。
  2. ゆっくり潜降する:ゆっくり潜ることで耳管への圧力変化が緩やかになるので耳抜きしやすくなります。フリー潜潜でスピードコントロールが困難な場合は、無理をせず潜降ロープを使わせてもらいましょう。
  3. 潜る前にも耳抜きをしておく:事前に耳抜きをしておくと耳管の柔軟性が高まり水中で抜けやすくなることがあります。

私は初心者だったころに、慣れないフリー潜降で耳抜きが追いつかないまま急潜降してしまい耳〜首にかけて激痛が走ったことがあります!この経験で「早めの耳抜き」が本当に大事なこと、そして早めの耳抜きをするためには「ゆっくり(適切なスピードで)潜降すること」が絶対的に必要なことを実感しました。この2つはどちらも欠かせない要素です。ぜひ、やってみて下さいね!

まとめ

耳抜きが苦手な方でも簡単に実践できる耳抜き方法と練習方法について、まとめてみました。

耳抜きはコツを掴めば決して難しいことではありません。ダイビングを楽しむために耳抜きは必須です。苦手意識を持っている人も、この記事を参考に日頃から練習してみてくださいね!

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