こんにちは!石垣島ダイビングライセンス取得専門店、モアナのユウマです(*^^*)
今日は中性浮力が苦手な人に向けての記事になります。今からライセンスを取得する人にもわかりやすく説明していますので、ぜひご覧になって下さい。
今回はやり方ではなく、「装備品を意識する」です。
中性浮力は難しいスキル?
中性浮力はダイビングスキルの中でも、難しいスキルの1つと言われています。
しかしながら、オープンウォーター講習で習得すべきスキルで、『中性浮力がとれてこそダイビングは楽しめる』ということは、身をもって体験されていると思います。
中性浮力とは
英語では「peak performance buoyancy」ピークパフォーマンスボイヤンシーと読みます。略して「PPB」とも表記されます。
さて、オープンウォーター講習で中性浮力について学習したと思いますが、おさらいしてみましょう。
中性浮力とは…「水中で浮きも沈みもしない状態」の事を言います。
言葉にすれば簡単なのですが、いざ水中へ入ってみると思うように取れませんよね?
やり方だけでなく、中性浮力についての知識も必要になりますので、下記を参考にしてみてください。
中性浮力に関係する器材
中性浮力が苦手な人は、器材が与える影響を理解すると良いでしょう。グンと中性浮力マスターに近づきますよ。
ウエットスーツ
ウエットスーツには浮力があります。ネオプレーンゴムという素材でできており、スポンジ状になっております。
スーツ内に小さな気泡が練りこまれており、水中では浮力が生じますので、大人はウエイトを付けないと沈むことができません。
練りこまれている気泡も空気ですので、2気圧(水深10m)では地上の半分になります。
一度つぶれた気泡は、すぐには元通りに戻りません。
ウエイト
上記のとおり、ウエットスーツには浮力がありますので、ウエイトを付ける必要があります。
深く行けば行くほど、ウエイト量の影響を受けやすく中性浮力も取りにくくなりますので、自分の適正ウエイトで潜る必要があります。
タンク(シリンダー)
タンクにはアルミタンクとスチールタンクがあります。
この2つは、素材の比重の関係でスチールのほうが沈みやすく、水中でも重みを感じます。
アルミは浮きやすい
アルミタンクは軽いため、2kgほどウエイトを追加する必要があります。
タンクには圧縮空気が充填されており、その空気にも重みがあるということは理解しておかなければなりません。
エキジット前の残圧が50だとしたら、スタート時より2kgほど軽くなっていると考えてください。
そうなると、ダイビング後半は体が浮きやすくなるということですので、中性浮力にも関係してきます。
インナー(ドライスーツの場合)
ドライスーツの場合インナーを着用しますので、それによりウエイトの量も変わってきます。
また素材によっても浮力があるもの、ないものがありますので注意が必要です。
ウエイト量の確認
上記をふまえ、ウエイト量を決定しましょう。
ウエイトが多ければ沈みやすく、最初の潜降はとても楽だと思います。
しかし、ひとたび沈んでしまうとウエイトの影響を受けてしまうため、BCDの空気を頻繁に出し入れしなければならないというデメリットがあります。
あたふたしている間にダイビングが終わってしまっては楽しくありませんので
海にも慣れて、中性浮力を練習したいと思うようになったら、適正ウエイトでのダイビングを推奨します。
ウエイトを減らすことによるメリット
ウエイトを減らすことができれば、様々なメリットが出てきます。
・エアー持ちが良くなる
・中性浮力が取りやすい
・疲れない
・腰を傷めない
などなど、急浮上しない程度に減らすことができれば、それにこしたことはありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?装備品ひとつをとっても、中性浮力に関係しています。
なるべくウエイトを減らすことが、中性浮力マスターへも繋がりますので、ぜひダイビング毎に調整してみてくださいね。