スキンダイビングは、マスク・フィン・シュノーケルがあれば、体ひとつで水中世界を楽しむことができるマリンスポーツです。最近、とても人気がありますね!
体ひとつで気軽に参加できるスキンダイビングですが、スキンダイビングを安全に楽しむためには、適切なウエイトをつけることが必要です。
では、どのようにして自分に合ったウエイトを計算するのでしょうか。この記事では、スキンダイビングのウエイトの計算方法について、簡単な計算式や注意点を紹介します!
この記事を書いたプロフェッショナル
- PADIダイビングインストラクター
- 看護師
- 潜水士
結論:適性ウェイトは計算式で目安がわかる!
スキンダイビングのウエイトの目安は着用するウェットスーツや装備、体型によって変わります。
- 3mm以下のウェットスーツや水着・ラッシュガード → ウエイトなしでも可能
- フルスーツの5mmウェットスーツ → 2〜3kg
- フルスーツの3mmウェットスーツ → 1〜2kg
目安がわかり、適正ウエイトであるかを実際に確認するときは、安全面を考え軽めのウエイトからはじめていきましょう。
適正ウエイトの計算方法
適正ウエイト量 =(体重の1/10)-(2~3㎏)
※2~3kgとは、体重の前半であれば3kg、後半であれば2kgを目安に引きます。
適正ウエイトの確認方法(中性浮力)
適正ウエイトの目安を知るだけでなく、水面で実際に確認することも大切です。
方法は、シュノーケルとマスクを装着し、水面に立つような垂直姿勢になり、大きく息を吸ったら水面が目の高さになること(手足を一切動かさないことがポイントです)、息を吐いたらゆっくり沈み頭が水中に入れば、適正ウエイトであるといえます。水面で息を吸っても沈んでしまう場合は、オーバーウエイトです。
水面での確認をするときは、安全面を考え軽めのウエイトからはじめていきましょう。
適正ウエイトは、着ているものによっても変わってきますが、基本の計算方法を知っていると、いつでも目安がわかります!ぜひ、覚えて下さいね!
なぜ適正ウエイトが重要なのか?
スキンダイビングのアイテムとして、ウェットスーツと身体の浮力を補正するために、ウエイトはとても重要です。ウェットスーツを着用しない場合は、ウエイトを必要としないことがほとんどです。
スキンダイビングは、環境によっては水着やラッシュガードだけで泳ぐことができます。では、なぜウェットスーツを着用するのかというと、体の保温や、けが防止のためです。そのため、できるだけウェットスーツの着用を、おすすめします。
適正ウエイトを装着する2つのメリット
- 水中に潜りやすい
- 泳ぎやすい
快適にスキンダイビングを楽しむためには中性浮力をとることが大切です。ウエイトが軽すぎると体は浮いてしまい安定しない、ウエイトが重すぎると体は沈みがちになり、やはり安定しません。つまり、適正ウエイトを装着することで、物理的には中性浮力の状態を作ることができます。
自分の適正ウエイトを把握して、いつでも中性浮力がとれるようにしておきましょう!
適正ウエイトがわからないときは、ショップスタッフに気軽に相談してみて下さいね。最初に、正しい適正ウエイトを知っておくことは大切です。
ウエイトをつける正しい位置は?
スキンダイビングでは、ウエイトベルトを装着する位置、またウエイトベルト上でウエイトを置く位置が重要です。では、スキンダイビングにおけるウエイトの正しい位置とはどこなのか、一緒に確認していきましょう!
ウエイトベルトの巻き方ポイント
ウエイトベルトを調整してウェットスーツの上から腰のあたりで装着します。
ベルトの先端部分をクイックリリースができるよう、すぐつかめるように余分に残して、うしろの部分をウエイトベルトに挟み込む長さがあるようにしましょう。先端を引っ張ると挟み込んだ部分がリリースされ、バックルが外れます。クイックリリースは、緊急時に素早くウエイトを捨てるために最も重要です。
また、へッドファーストで潜るときは、ウエイトベルトが緩んで上がってこないように、きつめにしっかり巻くことがポイントです。
スキンダイビングでは、ゴム製など伸縮素材のウエイトベルトを使うことがあります。 水圧でウェットスーツは圧縮されますが、ゴム素材ベルトは潜降時に収縮するため、たるむことなく装着位置をキープできます。
ウエイトベルトの位置ポイント
スキンダイビングでは、横隔膜による呼吸の障害にならないように、ウエスト部分ではなく腰付近にウエイトベルトを装着します。 そのため、ウエストで着用するベルトよりも長さが必要になることがあります。装着前に十分な長さがあるか確認しておきましょう。
ウエイトの位置ポイント
次にウエイトはベルトのどの位置に置くかです。ウエイトは左右均等のバランスにすることによって、水中でバランスの取れた中性浮力がとりやすくなります。ウエイトが偶数の場合は、左右に同じ数、ウエイトが奇数の場合は、左右と背中側の真後ろに1つ付けることでバランスがとりやすくなります。
人によっては、ウエイトを分散させて配置し、より流線型になるように、特別仕様のネックウエイトを使用している場合もあります。
まとめ
スキンダイビングは、体ひとつで潜ることができるシンプルなものだからこそ、適正ウエイトを知ることは、とても大切です。
適正ウエイトを知ることで、水中での動きや呼吸が楽になり、浮力もコントロールできます。また、適正ウエイトを知らないと、水中での安全や快適さに影響します。計算式を覚え、いつでも自分の適正ウエイトを判断できるスキンダイバーになりましょう!