すでにダイバーの皆さん、これからダイビンビングを始めて見ようと思ってる皆さん、「ダイブマスター」というものに、どんなイメージを持っていますか?
とにかくカッコいい!とか、プロ資格だから難しそう!とか、講習ではどんなことをするの?とか・・・色んなイメージがありそう!
「ダイブマスター」という名前、確かにカッコいいですし、自分のステータスになるかもしれませんね!
今回は、ダイブマスターに興味はあるけど、難しそう!どうしたらいいのよくわからない!自分はダイブマスターになれるの?そんな疑問に、お答えしていきたいと思います。
ダイブマスターがどんな資格なのかは、こちらの記事が役に立ちます。
結論:難易度は思っているほど高くない!
結論からお伝えすると、PADIダイブマスターの難易度はそこまで高いものではありません。
繰り返しになりますが、ダイブマスターという名前カッコいいですよね!受講理由は、そんな「カッコいい!」という動機でも良いのです。MOANAダイビングカレッジ石垣島では、これまでに何人ものPADIダイブマスター講習を実施してきました。ダイブマスター講習ではやることが沢山あるため、その中で必ず得意・不得意(苦手)が出てきます。
実は、この記事を書いている私もダイブマスター講習時は「中性浮力」が苦手でした(笑)
いかに苦手と向き合うかがキモ
大事なことは、自分が苦手とどう向き合うかです。もちろん努力は必要ですが、その向き合い方を知ればイメージしているほど難易度は高くないのです。
ダイブマスター講習で、よく苦手とされる項目はこちらです。
・ダイブセオリー(5教科試験)
・体力テスト(400m水泳)
・中性浮力
こちらの3点につきましては対策を後述していますので、ぜひ参考にして下さいね!
お客様の中には、オープン・ウォーターダイバーを取得後、リピートして頂く中で一気にダイブマスターまで取得される方もいますよ!
PADIダイブマスターになるためには?
PADIダイブマスターコースを受講するには、まず参加前条件をクリアしている必要があります。
そして講習内容は、大きく3つのセクションに分かれています。「知識開発」「水中スキル開発」「実践応用」です。
参加前条件とは
- PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー、または、それに相当する資格を有していること。
- PADIレスキュー・ダイバー、または、それに相当する資格を有すること。
- 過去24ヶ月以内にEFR一次および二次ケア・トレーニング、またはそれに準ずるものを修了していること。
- ダイビングに適した体調であるか診断し、医師の署名の入った病歴/診断書(12カ月以内)
- ログブックに最小限40回のダイブが完了していること。(認定には60ダイブ必要)
- 18歳以上であること。
特に注意して頂きたいのは、「3」と「5」になります。わからないことがあるときは、必ず事前に確認しておきましょう。
3つのセクションとは何をするの?
「知識開発」「水中スキル開発」「実践応用」と言われても、何をするのかかが見えてきませんよね。ここでは、簡潔に各セクションの概要を説明します!
- 「知識開発」とは
e-learning教材の使用、ワークショップを通してダイビング理論やプロとしての役割を学び、最終的には学科試験に合格する必要があります。 - 「水中スキル開発」とは
ダイビングスキルのデモンストレーションやレスキュースキルなどを実践します。また、水中ナビゲーションや水中地図作成など特殊なダイビングの経験も積みます。水泳などの体力テストもこちらに含まれます。 - 「実践応用」とは
実際のお客様に対応するダイビングに参加して、インストラクターのアシスタントやファンダイビングのガイドなどを実践します。また、スタッフサイドの業務などにも参加して頂き、リアルな現場体験します。
このように、やることは盛り沢山でとても充実した講習になることは間違いありません。
PADIダイブマスターコースは「プロとしての姿勢」をかなり重要視しています。講習中はリアルな現場を体験することで、たくさんのことを学べますよ!
苦手を克服し難易度を下げよう
ここでは、よく苦手とされる項目についての対策をアドバイスしますね。苦手の克服には少し時間がかかるかもしれませが、丁寧に取り組んでいきましょう!
学科試験
e-learningを利用することで学習方法は整っています。学科は9つの項目があり、各項目ごとに「知識の復習」というページで問題を解き理解度を確認します。また、1問ごとに正解と解説が表示されるので、繰り返し問題を解くことで苦手分野の克服をしていきます。知識の復習で十分な学習をしてから最終的なエグザムに臨むことができるため、学科試験は必ずクリアできます。
e-learning対応のショップでない場合は、テキストでの学習となりますが内容は全く同じです。e-learning対応かは事前に各ショップに確認しておきましょう!
体力テスト(400m水泳・15分間立ち泳ぎ)
ダイビングはできるけど水泳はできない!という人もいると思います。しかし、それを理由に諦めないで下さい。
この体力テストの泳ぎ方は自由です。点数は最低点ですが、とにかく足をつくことなく泳ぎ切ればいいのです。途中で泳ぎ方を変えても問題ありません。
立ち泳ぎでは顔を水面に出して浮いていられればいいのです。こちらも泳法は問われません。
多少の努力は必要ですが、やる気があれば挑戦することは十分可能です。体力テストを理由に受講を悩んでいる人は、ぜひ挑戦してみて下さいね!
中性浮力(ホバリング)
ダイビング中は、いつでも中性浮力で泳いでいるはずなのですが改めてスキルチェックをしてみると、なかなか難しいのが中性浮力です。中性浮力を取るための3つのポイントは、
- 適正ウェイト
- BCDの正しい操作
- 呼吸
です。なかなか中性浮力が取れない場合は、まず適正ウェイトを改めて確認してみましょう。次にBCDの給気の微調整、最終的には呼吸でコントロールすることを意識します。
一定の深度を保つためには浮きはじめたら吐く、沈みはじめたら吸うといった呼吸のタイミングが重要です。少し時間はかかるかもしれませんが、この感覚を体で覚えていきましょう。
これからダイブマスターを目指す人は、ダイビング中に常に着底しないことを意識したり、安全停止中にホバリングをしてみたり、ちょっとしたところで練習をしておくとグンとスキルが伸びますよ!
PADIダイブマスターになるとできること
PADIダイブマスターを取得すると、PADIダイブセンターやリゾート、ダイブ・ボートのスタッフとして働けたり、PADIインストラクターと一緒にお客様のアシストができるようなります。そしてFUNダイビングのガイドができるのもダイブマスターです。
ここでは、ほんの一部を紹介しましたが、この他にもPADIダイブマスターになるとできることは沢山あります。
感動を伝えたい!ダイビング業界で働いてみたい!という人は、ぜひPADIダイブマスターを目指しましょう!
まとめ
ダイブマスターに合格するためには、「知識開発」「水中スキル開発」「実践応用」全てをクリアしなければいけませんが、合格基準や難易度が高いわけではありません。また各項目に5点満点での採点基準はありますが、決して完璧を求めるものでもありません。ですから、誰でも気軽に挑戦して良いのです。
やってみたいけど自信がないという人は、まず自分のやる気を信じてみてください。前向きな気持ちでチャレンジしてみましょう。大切なのは、やる気です。真剣に取り組めば必ず合格できますよ。
あなたのやる気を応援します!